植物のために窓を開ける。観察して水をやる。「好意を注ぐのは勝手だけれど、そちらの都合で注いでおいて、植木の水やりみたいに期待されても困るの」という言葉を思い出す。江國香織のきらきらひかるの華子の言葉。シスコーンのコーンフロストに牛乳をかけて食した。シャワーを浴びた。ドライヤーの熱風と冷風で髪を乾かす。歯科医院の予約は9時、糸切り歯の内側の凹んだ部分を何かで埋めた。いまいちな格好で気分が乗らず帰宅。米を炊き、洗濯をした。冷たい麦茶がおいしい季節になったな、飲んだ。しおにぎりに海苔を巻いて食べた。最近、喉の調子が悪くて今週はお酒もコーヒーも控えていた。ひさしぶりに飲んだ、ペルーのアルトアマゾン。特に行きたい場所もしたいこともなく、とりあえず新聞記者という邦画を観た。おきにいりのブローチのことを昨日、ふと思い出した。必死になって探してもどこにも見当たらない。着古したカーディガンごと捨ててしまったかもしれない。「western germany」と刻印された緑色のねずみのブローチ、とても気に入っていた。忘れた頃にみつかるといいな。またグラスを割った。パズルのように割れた部分を組み合わせたら、隙間がある。足りない破片を探してみたけど、みつからない。「探しものはなんですか、みつけにくいものですか」嗚呼。とりあえず床を掃除しようと思いつつ、やる気スイッチが入らずベッドの上で音楽を聴いている。おなかがすいたな。即席ラーメンを食べようかな。なにもしない土曜日。
